お金持ちはタンパク質を着る?

安価な洋服の多くは、綿やアクリルがメインの素材として使われている事が多いと思います。

その反面、比較的「いいお値段」な衣服には、タンパク質がメイン素材となっているものが結構あります。

たとえば本革や毛皮、ウールやカシミア、シルク(絹)などで作られたものがそうです。

これらは人工合成や植物ではなく、動物の体の一部(主に体毛)から作られています。

羊毛もタンパク質です

そうすると、どうしても生産に手間ヒマがかかり、質の良いものを大量に作るのが難しいため、その分だけお値段も高くなるということです。

特に蚕(カイコ)が体の中で合成する「フィブロイン」というタンパク質を主成分とする絹は高級品。
古代ローマでは、「絹は同じ重さの金と同じ価値がある」なんて言われていたんだとか。

シルク

タンパク質で出来た衣類は、天然素材ならではの高級感や保湿力、保温力を持っているのが魅力ですが、タンパク質ならではの弱点も合わせ持っているということを覚えておきましょう。

たとえば熱に弱かったり、phの変化(特にアルカリ)に弱いので、お手入にはけっこう気を使います。
テキトーな場所に保管しておくと、タンパク質だけに虫さんの栄養になってしまったりもするのです(涙)

衣類の世界でも、やっぱりタンパク質含有量の高いものは高級品。

そして、良い状態を保つには、プロテインと同様に温度や湿度などの保管条件に気を使わなければならないんです。

なお、衣類として加工されたタンパク質は、食べても栄養補給にはならないので要注意です。

以前にこの日誌でも革靴は食べられるのか?というようなテーマで記事を書いたので、ちょっと見てみて下さい。

ちなみに管理人の持っている洋服は・・・ほとんどが木綿かアクリルです。

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