大豆イソフラボンで女性化する?

大豆には「イソフラボン」という物質が含まれています。

そしてこのイソフラボン、女性ホルモンに似た構造をしているため、特に女性の間ではサプリメントとして注目されている成分でもあります。

でも、女性ホルモンのような作用がある物質なら、
「大豆プロテインを大量に飲んだら男性が女っぽくなっちゃうんじゃないの?」
と心配になるかも知れません。

この点について、当サイトなりの考えをまとめておきたいと思います。

大豆イソフラボンについて

分子の形が「エストロゲン」という女性ホルモンに似ているイソフラボンには、ホルモンバランスを調節する働きがあると言われています。

実際に大豆や大豆から作ったサプリメントを摂ることで、女性の乳ガンや男性の前立腺ガンを予防する効果も確認されているようです。

しかし、一方では摂り過ぎに対して注意を呼びかける専門家もいます。

女性が大豆イソフラボンの錠剤を5年間飲み続けるという実験では、飲んでいた人は飲まなかった人にくらべて子宮内膜増殖症の発症が増加したというデータがあります。(参考サイト)

また、4歳の子供や60歳の男性が、豆乳やプロテイン飲料(商品名などは不明)を飲み続けたところ、乳房の発達などが見られた例もあるそうです。

子供や高齢の方や妊婦さんなど、ホルモンバランスが崩れやすい状態にある人はサプリメントの摂取にも注意が必要かも知れません。

プロテインに含まれるイソフラボンの量

プロテインには普通、「イソフラボン◯◯mg」というような表示がありません。

しかし実際のところ、大豆に含まれるイソフラボンは、プロテイン粉末になるでの製造工程でほとんど取り除かれてしまうと考えられているようです。

残念ながらプロテインにどれくらいのイソフラボンが含まれるかを測定したデータはありませんが、精製(他の物質を取り除くこと)の度合いで考えるなら、
大豆そのもの>大豆を加工した食品(豆腐・豆乳など)>>>プロテイン
という感じになると思います。

大豆プロテインに含まれるイソフラボンの量は、それほど多くないと考えられます

プロテインを飲む人への影響

・プロテインに含まれるイソフラボンの量が少量だと考えられる
・大豆プロテインがメインだった時代にも健康被害が報告されていない

この2つの事実から考えると、体が成熟した大人が栄養の補助として大豆プロテインを摂るくらいならほとんど心配はいらないというのが当サイトの結論です。

ただし、栄養素や食品に含まれている成分への反応は、人によって大きな個人差があるのも事実。

もしも大豆プロテインを飲むことによって体の不調を感じたら、まずは飲むのを中止して様子を見たほうがいいでしょう。

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