ナノプロテインって何だ(笑)

世の中のちょっと頭の回る人たちは、素人にはちょっと分かりにくいような言葉を使ったり、実態とは違うイメージを与えるような名前を付けることによって一般ピープルの印象を操作しようとすることがよくあります。

例えば、◯◯酵素ダイエットというような商品をよく見かけますが、普通の人はそもそも「酵素」というのがどんなものかよく分かっていません。

多分、頭に浮かぶのは洗濯洗剤くらいでしょう(笑)。

だから専門家がいくら「酵素を食べたからって痩せるわけ無いのに・・・」と思っていても「酵素の力です」と言われると「効くのかな?」と思ってしまうわけです。

体に電流を流すフィットネス器具の一つに「スレンダー◯◯」とか言うのがありますが、実際に電流だけで痩せるほど筋肉を動かそうと思ったら、それこそ皮膚が黒焦げになるくらいの電流が必要でしょう(笑)

そんなうさんくさい名前の中でも、プロテインマニアとして許せないのが「ナノプロテイン」とか「ナノコラーゲン」という名前です。

もともとタンパク質というのは、アミノ酸がたくさんつながってできている物質で、通常はアミノ酸の数は100個以上の事が多いです。

そして「ナノ」という単位は10億分の1メートル。
大ざっぱに言うと、アミノ酸が10個くらい集まったら大体この大きさになると言われています。

分子

ちなみにコラーゲンの場合は分子の長さがおよそ300nm(ナノメートル)だそうです。
つまり、最小単位まで分解しても「ナノ」の数百倍の大きさということになります。

だから「ナノコラーゲン」というのは、名前からしてかなり怪しい、いやおかしい(笑)。

以前に科学的に考えれば全くありえない「ピコアミノ酸」についての記事を書きましたが、「ナノプロテイン」や「ナノコラーゲン」に関してもそれと同じくらいうさんくさいと考えるべきでしょう。

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