プロテインを減らしても問題ないかもしれない理由

我々プロテインマニアは、主にタンパク質補給のためにプロテインを飲んでいます。

そして、サプリメント以外にも、
「肉や魚に含まれているタンパク質はどれくらいか?」
なんてことを考えてみたりするわけです。

筋肉はタンパク質で出来ているわけですから、特に筋肉で体を大きくしたいという人にとっては、その量も重要になってきます。

しかし・・・

自然界を見ると、そんな事を気にしないでタンパク質の少ない食べ物を食べていても、ムキムキの筋肉と巨大な筋力を持っている動物はたくさんいます。

例えばサイやゾウ、そしてカバなんかはそうですよね。

500kgもの握力を持つと言われているゴリラもほぼベジタリアンみたいな食生活ですし、お前はボディービルダーか!と突っ込みたくなるような体をしているアカカンガルーも草食です。

アカカンガルーの筋肉

そんな動物たちを見ていると、
「意外とプロテインなんて飲まなくても筋肉は付くんじゃないの?」
と思うかもしれません。

そしてその答えは、YESともNOとも言えます。

そもそも、草食動物が草しか食べなくてもムキムキなのは、肉食動物や雑食動物とは代謝のしくみが違うからです。

消化器官が植物の栄養を効率よく吸収できるようになっていたり、体の中に特殊な細菌が住み着いていて、それが植物を食べているだけでは補えないようなアミノ酸を合成してくれたりします。

つまり、限られた種類や量の栄養しかなくても、それをやりくりしたり体の中で作り変えたりできるということです。

更に言うと、実は人間の代謝も人によって少しずつ異なっていて、必要な栄養の種類や量は全く同じではありません。

もちろん同じ人間ですから、「Aさんは牛みたいに胃が4つある」とか、「Bさんはときどき反芻(胃袋の食べ物を口に戻して噛むこと)している」なんていう事は無いでしょう(笑)。

でも、体質や腸内に住み着いている細菌(いわゆる腸内細菌)の違いなどによって、たくさん栄養を摂らないと体重が増えない人がいたり、逆に最低限のタンパク質しか摂っていなくても筋肉が付くような人がいたりするんです。

例えば「プロテインは本当に必要?」に書いたパプアニューギニアの原住民の話も、その一例だと言えるでしょう。

なので、プロテインにお金がかかって大変!という人は、時々飲む量を減らしてみて、自分の体に必要なタンパク質量を見極めてみたほうが良いかも知れません。

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